日記#181 足らぬ足らぬは納めが足らぬ 2021/01/03
元日は日の出を見たり初詣をしたり年賀状が来たり、二日は初夢やら書き初めやらのイベントがてんこ盛りのくせに、三日はこれと言ってすることがない。「祭りは終わりだ。しっかり休んで仕事へ備ろ...」という休日の顔をしている。
と思ったが箱根駅伝の復路があったな。いや、まああれも一生懸命走っている人をぬっくぬくの炬燵から眺めてるだけだから、別にイベントってことはないか。
箱根駅伝を見始めて数年になるが、今日の今日まで駅伝ってのは42.195kmを10人とかで分担して走る競技だと思っていた。そしたら中継で一人20kmくらい走っていることが紹介されていて、思わず炬燵を蹴り飛ばした。私は過去数年間一体なにを見ていたんだ。
正月って脳の活動をしなくても刺されたり解雇されたりしない稀有な期間だから、その間に起こることは曖昧な記憶になりやすい。我々が正月中に立てた新年の目標をすぐ忘れるのはそういう原理だ。だから私は、4日まで待つ。(と書いていたらもう4日になった。やべ、どうしよ。)
そういえば今年は書き初めをしなかった。自分の字の下手くそさを実感する非常に素敵な機会なんだけど、人間はそういうことを実感したくない生き物なので、普通に生きていたら書き初めなんてしない。
一昨年は普通に生きてなかったので書き初めをした。
一昨年の書き初め。学生の頃って書道の授業で税務署の標語ばっかり書かされてた気がする。納税の義務。納めざるもの食うべからず。日本人なら脱税はできないはずだ。月火水木金納金。足らぬ足らぬは納めが足らぬ。
税務署の標語というよりクソ領主の標語みたいになっちゃった。
確定申告がめんどくさくなったら、全国間税会総連合会のウェブサイトに乗っている過去8年分の税の標語を20回ずつ紙に転写のち高々と朗読して、税金を納めないことがいかにクズでゲボでカスなことか自らの脳みそに叩き込んでいる。
全員やってください。
あと、他に書くことあったかな。
今日は雪かきをして、ホーマックに行って包丁を見て、帰ってきておでんを食べたらこの時間だった。正しい1月3日の過ごし方のような気がする。
明日は朝7時から昼までクラス。
日常、始まってんじゃん。
2021年1月3日