バンクーバーに営業に来たナイツの漫才台本(架空)
カナダ・バンクーバーに漫才コンビのナイツさんが来たら、こんな漫才をするんじゃないかという妄想二次創作(フィクション)です。2020年8月現在までナイツさんがバンクーバーで漫才をしたことはありません。おそらく7-8分くらいの漫才です。
会場:Rogers Arena(19,000人)
日時:8月27日(金)19:00
8月28日(土)19:00
-----------------------------------
(出囃子)チャンチャンチャンチャンチャン
塙さん:ありがとうございます〜(礼)
土屋さん:どうも!よろしくお願いします〜(礼)
塙:我々を初めて見るという方もいらっしゃると思うんで、まずは簡単な自己紹介をさせていただきます。
土:はい、自己紹介から。
塙:え〜 ニーハオ!! ウォー シュー .....
土:いやいや、塙さん。あの〜確かにバンクーバーは中国人がいっぱいいますけど、今日のお客さんはみんな日本人なんで。日本語でお願いしますよ。
塙:あ、こいつら日本人なんですか!
土:中国人が日本語の漫才聞きにくる訳ないでしょ。あと、お客さんを「こいつら」呼ばわりするのよしなさいよ。
塙:え〜失礼しました。皆さまから左に見える、わたくしが「のぶゆき」と申します。よろしくお願いします。
(客拍手 パチパチパチ)
土:ん?なんでしょう
塙:そして右側の彼が、「のぶゆき」君です!
(客拍手 パチパチパチ)
土:(悟ったように塙を見る)
塙:そして、なんと驚くことに、我々下の名前がタマタマ同じなんですよ。
土:イントネーションおかしいけどね。
塙:僕の下の名前が「塙」と言いまして、彼の下の名前も「土屋」っていうんですね。あれ?おかしいな?いつもは下の名前が一緒なんですけどね。
土:あーカナダだから英語で言おうとしたら、逆になっちゃったんですね。
塙:そしてですね、わたし肛門見えても
土:ダメですよ、塙さん。肛門はダメです。
塙:え?バンクーバーは肛門オッケーって聞いたんですけど。ダメなんですか?
土:カナダは自由な国ですけど、流石に肛門はダメです。
塙:なんだよ〜
土:肛門見せたいならレック・ビーチに行ってください。
塙:そこならいいんですね。
土:あそこは世界で唯一肛門を見せる”つかみ”が合法的にできるところです。
塙:あのー僕、「こう見えても」カナダに来るの初めてなんですよ。
土:まあ、どうも見えないですけど。
塙:だからね、もうテンション上がっちゃって。昨日もめちゃくちゃカナダ満喫しましたよ!
土:お、いいですね。何したんですか?
塙:朝はスタバでコーヒーでしょ。昼はまあ適当にフォーとか食べて、夜はダウンタウンでラーメンをね、食べました。
土:完全に地元の人ですね(観客を見る)観光客のすることじゃないでしょ。
塙:観光もしましたよ。えーとキャピラノ・ブリッジでしょ、それからスチーム・クロック、サイエンス・ワールド... あと〜
土:見事にがっかりスポットばっかり行きましたね。
塙:いや〜でもいい国ですね!カナダ。
土:そうでしょう、そうでしょう。
塙:今日はね、僕、カナダについて調べてきました。
土:お、来ましたね!カナダについて「なにで」調べてきたんですか?
塙:え〜インターネットの、え〜となんて読むのかな?これは、「Yahoo(英語風に)」かな?
土:あってますよ。カナダにきて急に英語が読めるようになったみたいですね。
塙:はい、調べてきました。まずロシアという国はですねー
土:カナダですよ。今言ったばっかりでしょ。
塙:ケベック州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州の、この3つの州からなる国家なんですね。
土:いや、他にもいっぱい州ありますよ。確かに上の方とか真ん中ら辺は誰も覚えてないけど。
塙:まず、東にあるトイック州。
土:ケベック州ね。
塙:これはビジネス英語で有名な州ですね
土:トイックの勉強するなら絶対にケベックに行っちゃダメですよ。フランス語圏なので。
塙:そして、このトイック州には人気の食べ物があってですね。皆さん知ってますかね?フライドポテトにグレービーソースをかけた「プーチン」っていう
土:いや、それじゃロシアの紹介でしょ。
塙:これがすごい美味しいんですよね〜
土:ケベックの料理は「プーティーン」です。ややこしいけれども。
塙:そして次が「温帯の州」ですか。
土:オンタリオ州ね。
塙:皆さんご存知ですかね?
土:なんなら結構寒いので「冷帯の州」ですよ、オンタリオは。
塙:ここは特に紹介することはないですね。空港がクソなだけで。
土:いや、急に毒舌ですね。あ、でもお客さん頷いてますね。
塙:そして最後に皆さんお待ちかね!ブリティッシュ・コロンビア州ですね。
土:はい、来ました。
塙:通称D.C州!
土:B.C州ですよ。ブリティッシュ・コロンビアまで知ってて間違えることあります?
塙:このD.C州はですね
土:まあ確かにバンクーバーではバットマンの撮影とかよくしてますけど。
塙:これ、ちょっと場所が説明し辛くてですね
土:え、そうですか?
塙:なんて言ったらいいかな〜。あのですね〜シアトルの上のほうにあるんですよ。わかるかなー?わからないか〜いや〜難しいな〜
土:いや、それバンクーバーの場所を一発で伝える100点の説明です。絶対伝わってますよ。
塙:そしてカナダといえば、あのイケメンの首相!僕好きなんですよ〜
土:はいはい、日本でも有名ですね。
塙:ヌルドー首相ね(手で顔に何か塗るジェスチャー)
土:いや、トルドーの顔塗りいじってんじゃねーか。教師時代に顔を茶色に塗ったの人種差別的だって非難されたんだよ。やめてあげなさいよ。謝ったんだから。
塙:彼についても調べてきました。
土:大好きなんですね。
塙:このヌルドー首相、1919年チャールズ・ヌルドーの息子としてケベック州のモントリールに生まれます。
土:お、ちゃんと調べてきたんですね。
塙:その後1944年にアメリカの名門ハーバード大学に入学、卒業後は1965年まで大学で教授を勤めます。
土:1965年?
塙:68年には自由党の党首に任命されその後首相に着任。80年代には新憲法の制定を行いました。
土:いや、それピエール・トルドーの説明でしょ。ジャスティンのお父さんの。
塙:いや、本当にイケメンですよね〜
土:いや、ピエール・トルドーは普通のハゲたおっさんだよ。
塙:ピエールになら正直抱かれてもいいですね。
土:塙さん熟女だけじゃなくておじさんもいけるんですね。
塙:どストライクです。
土:まあ、もう20年前に亡くなってますけど。
塙:もう一つ、カナダといえばあれですよ。もう一昨年のニュースですか?
土:何かありましたっけ?
塙:「あれ」の解禁ですよ。
土:あーあれね。まああんまり話題にしない方がいいかも知れないですけどね。
塙:やっぱり結構なショックだったんじゃないですか?
土:たしかに、日本でも話題になりました。
塙:いや〜皆さんびっくりしましたよね?ドレークの5thアルバム解禁。
土:いや、マリファナ解禁のニュースじゃなくて?
塙:え?マリファナ?
土:娯楽用マリファナ解禁でしょ、話題になったの。ドレークのニュースなんて誰も興味ないですよ。
塙:そうでした、そうでした。マリファナでした。
土:あんまりマリファナの連呼しないしない方がいいと思いますけどね。
塙:いやー皆様のおかげで無事、大麻全面合法化することができました!!
土:いや、塙さん。あなたは誰なんですか。
塙:ありがとうございます!!!(深礼)
土:どこの誰を代表してるんですか?
塙:皆さん楽しんでいただけてるでしょうかね?(観客席を指差して)どう?お前とか吸ってんだろ!
土:(塙の指をおろして)いや、そんなこと聞いちゃダメですよ。一応日本人はカナダにいても吸っちゃダメなことになってるんだから。
塙:え、そうなんですか?(焦る)
土:え?塙さん知らなかったんですか?まさかもう吸った?
塙:いや、いや、いや、俺大麻やってねーから!!!まじで!!信じてくれよ!!!本当に一回もやってないから!!!絶対吸ってない!!
土:うろたえすぎでしょ。
塙:いや、本当に吸ってないですけどね。ところで、なんかお腹減ってきましたね。このあと一緒にマクドナルド行きません?
土:完全に吸った奴の言動じゃねーか。いいかげんにしろ!
塙&土:どうも、ありがとうございました(礼)
(パチパチパチパチ)
-----------------------------------
*全て架空です。
塙さんに見せて「全部ここいらないですね」と言われたい。