臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#132 サウナでキマっているサラリーマンと人を殺す本 2020/11/15

昨夜は新橋で脳みその隙間に日本酒と焼酎を流し込む作業を行い、完全に高次脳機能が不全に陥ってから日記を書いたのでよくわからない怪文を練り上げてしまいました。ごめんなさい。今日は素面です。温かいほうじ茶を飲んでる。

最初に昨日の補足(?)をしておきたい。

 昨日は友人と一緒に新橋のサウナへ行ってきた。私は不勉強で全然知らなかったのだが、日本ではサウナが趣味として広く認知されてきているらしい。

それもただサウナに入って汗をかくとかいうなまぬるいやり方(サウナだけに)(やかましいわ)ではなく、ほとんど麻薬的な経験を得るためにサウナへ通っているらしい。

普通サウナからあがると頭がボーーっとのぼせるわけだが、その後間髪を入れずに冷たい水風呂(冷たくない水風呂もある)に浸かって、さらに外気浴をすることで普段経験しないようなリラックスレベルに到達できる。これはTHCを摂取した時ととても似ている。

これを専門用語で「ととのう」というらしい。うまい言葉を見つけたな、と感心する。使う用語次第では警察に踏み込まれてもおかしくない。

とにかく私はととのってる友人と初めての「ととのうサウナ」を経験してきた。ととのうためには通常10分ほどサウナに入ればいいらしいが、私は「時」という概念をすっかり忘れていたので、アクシデントで長時間入ってしまった。あとから友人に聞いたところ20分以上入っていたらしい。だから水風呂に入った瞬間からチルというよりもバズに近い感覚だった。これが完全合法で他の草々が違法なのは本当に納得がいかない。まあこれは過剰なサウナの熱で単純に脳の細胞がぶっ壊されていた、という可能性もある。サウナの入りすぎには注意しよう。

サウナ外に置かれたロングチェアには完全に目が逝っている裸の男たちが横たわっていて異様な光景だった。これがビジネス街新橋のビル内であるということもその異様さに拍車をかけている。

死んだような顔をして昼夜働く日本のサラリーマンは暇を見つけて2000円という銭湯にしては高すぎる、いかがわしいサービスにしては安すぎる金額を払って、雑居ビルの2フロアぶち抜きで作られた都会のオアシスへやってくる。

私がコロンビアでオラオラ(hola hola)言ってる間に、日本ではかような怪奇な風俗が市民権を得ていたらしい。すげーや。

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薄目で見るとカナダのパトカーみたいな配色の個人タクシー。見つけた時ビクっとしてしまった。いまだにサウナが合法であるという事実を消化しきれていない。

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この赤と白のタワーが私の網膜上に写し出されたことは幾度とあれど、私の脳みそがこの高い建物を「東京タワー」だと認識したのは今日が初めてだ。

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タワーは遠くから眺めるよりもその骨組みを近くから見た方が断然魅力的だ。この大きな建築物が私の目の前の一本の柱に支えられていると思うと不安になれて良い。

私は自らの不安をご飯のおかずにして食べている。

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本を借りた。ハードカバーの本を読むなんていつぶりだろうか。ハリーポッターぶりかもしれない。いつも横になって片手で文庫本を支えて読んでいるが、ハードカバーはデカくて読みづれ〜〜。そして寝落ちして手を滑らせると死に直結する。自分で全部デジタル化して文庫サイズにプリントアウトしたい(違法)

2020年11月15日

追記

カナダのパトカーがどんな色だったか自信がなくなってきた。白黒だったっけか?白青はトランジットセキュリティーだったかもしれない。もう何もわからない。