臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#54 ジャングルと夢、サングリアと寿司 2020/08/28

あれは確かに、私の小学校の教室だった。私はクラスメイトといつものようにお喋りをしている。すると中年の女性の先生がガラガラっと戸を開けて教室へ入ってきた。そして先生は私の名前を呼び、「撮影を手伝って欲しいんだけど...」という。私は別に驚きもせず「わかりました。」と二つ返事で承諾し外へ出た。先生は残りのクラスに「皆さんは自習していてください。」と伝えると、私を見て「じゃあ、行きましょうか。」と微笑む。私たちは廊下を挟んだ向かいの教室の戸を開ける。ガラガラガラ。

 

そこにはジャングルがあった。我々はジャングルへ足を踏み入れる。先生の指示を聞かずとも私はするべきことがわかっていた。海パン一丁の私は濁ったジャングルの川へ飛び込む。そこには10mを優に超える大蛇が水面を滑るように泳いでいる。私はそれのすぐそばへ寄って行って横につけた。すると先生は「それじゃないわ。」と言う。ハッとして周りを見ると、ああ見つけた。ジャガーだ。筋骨隆々のカンフーパンダに出てくるようなジャガーが悠々と平泳ぎで泳いでいる。私はそのジャガーと並んで泳ぐ。先生は陸からそれをカメラでパシャパシャと撮影している。つまり私はジャガーの大きさを伝えるための定規となっているわけだ。さすが先生、素晴らしいアイデアである。私はとても感心した。

ジャガーとの楽しい共泳は突然ジャングルこだまする学校チャイムに遮られた。まずい、次の授業が始まってしまう。私は急いで廊下を横切り教室へ戻る。ガラガラっ

ああ、しまった。やっぱり授業はもう始まっていて、しかも悪いことに今日は定期テストだ。国語の先生は不機嫌そうな顔で私を睨み解答用紙を手渡す。自席へついて用紙に目を通した。できる問題からやらなきゃ。

「次の漢字の読みを書きなさい」

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簡単だ。「ミケイ」有名な熟字訓である。

いや待てよ、なんでこんな漢字を私は知っているのだ?

そもそも「ミケイ」ってなんだ?

だいたい私はどうしてジャガーと一緒に川を泳いでいたのだろうか。危ないじゃないか。

何かがおかしい。。。何かが。。。

 

 

・久しぶりに夢の記録に成功した。5時ごろガバっと飛び起き、急いでスマホのメモ帳に書き殴った(実際にはスワイプ入力)。

しかしいい夢だった。大人になるとこういった夢らしい夢を見ることが少なくなる。仕事のことだったり付き合いのことだったり、現実チックな夢ばっかりだ。夢なのに。

「扉を開けたらそこはジャングル」とか5歳児が幼稚園のお昼寝中に見そうな夢だが、私は、私の中にそんなファンタジーを求める心があったことに驚いたし、それが嬉しかった。

せっかく面白い夢を見たので、フロイト先生の夢判断をやろうと思ったが、私の(私の知らない)性癖をでっち上げられそうでやめておいた。あの人は「国語のテストはそれすなわち性行為の象徴である」とか言い出す変態野郎なので。

私は心理学的な夢の分析よりも、人が夢を見るというその構造の偶然性と皮肉に惹かれる。もし人間が夢を見なかったら「この世界が夢である。」という可能性に気付いていただろうか。

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寿司とサングリアを作った。

 

私は両親に寿司しか作れない人間だと思われているらしく、寿司の時しか料理を頼まれない。

俺に!!!ビーフストロガノフ🐮を作らせろ!!!!

サングリアはワインに切り刻んだ果物を入れただけなので「作った」というのは誇大表示だ。

画像3

せっかくなので隣に一人で住むおばあちゃんを招待して4人で食べた。まあずっと同じバブルにいる人間だからいいよね。

半年ぶりにお酒飲んだら、一杯でだいぶボーーーっとなったぜ。

ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーzzzz

 

2020年8月28日