日記#355 私にニュースを斬らせなさい 2021/05/25
マカフィーが死んだらしい。脱税の疑いで逮捕されていたスペインの獄中で自殺した、という報道を見た。
マカフィーと言えば、『How to Uninstall McAfee』の動画が有名だった。
（マカフィー死亡を受けて公式チャンネルの動画は消えたっぽい）
当時（2012年頃？）死ぬほどバズって私のインターネットまでやってきた。なんかいろいろと衝撃を受けたのを覚えてる。まずこんなイカれたやつでも（いかれてるが故か？）世界的テック企業の創業者になれること。あと、当時すでにマカフィーはマカフィーを退社してたわけだけど、マカフィーが創業したマカフィーという会社の社長がマカフィーじゃなくてもいいんだ、ということ。
世界って広くて意味がわからんな、と思った。
私はマカフィー個人に特別詳しいわけではないので彼の犯罪履歴も自殺の真相もよく知らないが、確かにいざとなったらスパッと自殺する肝を持った人間に見える。
全米ライフル協会の元会長を架空の卒業式（リハーサル）に呼んでスピーチをさせたというニュース。銃暴力の犠牲になった、今年卒業するはずだった3044人分の椅子を並べたという。
力強いパフォーマンスだ。何よりもデイビッド・キーン、彼自身が自分の言葉を語っているのが印象的だと思う。誰かに言わされてるわけではなくて、彼が本当に心から思っていることを言っているので意味がある。"My advice to you is simple enough, follow your dream, and make it reality. " キーンは子供たちに夢を追って欲しいと思ってる。これが全て何じゃないだろうか。
騙したようで後味が悪いと感じる人もいるようだけど、私にはかなり正直で誠実な企画のように思える。卒業式スピーチのリハを空席に向かってやってもらったというだけだから。
うー、あと何かな。もう一つくらい口出そうと思ってたニュースがあったはずなんだけど。
思い出した。
カナダの先住民問題が日本のテレビで特集されていた。めずらしいな。限られた時間の中でかなり丁寧に事態を説明していて、良い特集だと思った（何様のつもりだ？）。日本で真実和解委員会（Truth and Reconciliation Commission）の言葉を聞くとは思わなかった。
カナダの特にBC州は世界的に見ても先住民問題の研究が盛んな場所だから、日本の、例えばアイヌ問題を見ているとその温度差に驚く。これを日本の先住民問題は30年遅れている、といういうこともできるが、カナダをモデルケースにするかどうかは私が決めることではないので、あまりそういう言い方はしない方がいい気がする。民族自決とはその言葉の通り自らの意志によって未来を決定するということなので、外から私たちが言えることはない。しかし時と場合によっては意見をしたり行動したりする必要があり、ここに人類学民俗学は巨大なジレンマを抱えている。
あとこれは全く関係ないけど、ローマ法王のイタリア語はスペイン語を勉強してるとかなり理解できるな。みんなあれぐらいゆっくり喋ってくれればいいのに。
2021年6月25日
