日記#298 命短し、わかんないんだ悶 2021/04/30
なんだか忙しいね。
お外をプラプラ歩く暇も、美味しいもの食べにいく暇もない。
日記を書く暇、これだけはなぜかある。
なぜ?
そういえばエヴァンゲリオンをまだ見に行っていない。必死の思いで前3作品を見たのに、早く見に行かないと忘れちまうぜ。エヴァは難解で、しかもダークだから体調が良い時しか見られない。そして成人した大人って大体いつも体調が悪いから見る機会が永遠に訪れない。
早寝早起きしてチョコラBB飲んで、とっとと見に行かねば。
誰か、行こう。
私が今日を生きた唯一の記録。
私は2021年4月30日に青白い丼に入ったインスタントラーメンを食べた。
私が死んでも、地球が滅びても、このことだけは語り継いでくれな。
前述の通りなんとなく忙しいので、やることだけが積み上がっていく。やるべき課題、読むべき本、するべき仕事、見るべき映画、話すべき友人... どうしたもんか。
おそらくこのままの調子で人生は進んでゆき、気づいたらみんな後期高齢者になっている。昨日18ページまで読みかけた『東京奇譚集』が次に読まれるのは、私が75歳になって「暇すぎてヤバい死ぬw」と笑った時だ。恐ろしいことだ。
いや、老後になって本を読もうとしていたらそれは人生の成功例と言って良いかもしれない。年金を全部パチンコで溶かしてる未来だって存分にあるんだから。
『夜は短し歩けよ乙女』とい小説映画があるが、この題名は大正時代の歌謡曲『ゴンドラの唄』の一節をもじったものだ。
いのち短し恋せよ乙女
紅き唇褪せぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に
明日の月日はないものを
(吉井勇作詞)
と始まり4番まで続く。
さらにこのゴンドラの唄はアンデルセンの『即興詩人』「朱の唇に触れよ、誰れが汝の明日猶在るを知らん。恋せよ汝の猶少く(わかく)、汝の血猶熱き間に云々」がもとになっている。
特に気に留めてなかったワンフレーズに、こんな繋がりが隠されていたなんて。なるほど、面白いなあと思った。ここで「じゃあ、」と言って即興詩人を読み始めれば最強になれるんだけど、お伝えしてる通り、それにはあと50年くらいかかりそうだ。
当然パブドメなので青空文庫で読める。森鴎外の朗々とした文語を読む根気と情熱がある人は是非読んで見て欲しい。それで私に内容教えてくれないかな。
「恋せよ乙女」と調べたらWandsの93年の曲が出てきた。『そんなオトナでBitchじゃないもん!どうすればEのか、わかんないんだ悶』ってどういうこと?ものすごい入りだ。93年ってそういう時代だったのか?
今の40代50代の人達、自分たちの時代にはこんな歌を歌っておいて「最近の音楽はピコピコしててよくわからん。」なんてよく言えたもんだ。わかんないんだ悶の方がわからないだろう。
最近不思議に思っていること。
世界は私の目からしか見えないということ。どんな技術を使っても世界というのは私の目から見えるもので、絶対に他人の目から見えたりしない。寝て起きても、まだ同じ目から世界を見ている。すごいことのような気がする。
2021年4月30日