臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#299 やるなら立て籠りか... 2021/05/01

私の大学(厳密に言うと私の大学ではない。全然全くない。)の工学部棟には中庭があって、それがもう5年近く放置されている。以前に年度会計で赤字を出したせいで、「庭なんか綺麗にしてなんの意味があるんですか?無駄です。予算切ります。」と言われたらしい。以降、草刈りの業者も剪定業者も一向に入らず、中庭は札幌のアマゾンと化した。fin. 

 

 

 

実は全然fin.ではなく、その後も有志の職員や学生が暇を見つけて草をむしり、落ち葉を拾い、苔を除き、”中庭”の体勢は保った。図らずも予算部による「中庭に予算なんぞ要らん」という言葉の正しさを証明してしまったのだが。

と、ここまでは前日談、プロローグ、つかみ、余興、余暇、無駄、字数稼ぎ。

私が言いたいのは、今日、私は、そこへ行って、木を切ってきた、という、こと。

ノコギリ担いで行ったったわ。

木と言っても、神社に生えてるような直径2メートルの巨木じゃなくて、9cmくらいのほっっっっっそ か弱い木。

私の大きなノコギリをビュンビュンと振り回し30分で枯れ野原にしてくれた。

画像1

木が細いせいで枝打ちしたみたいに見えるけど、これ全部地面から生えてたのだよ。このほそっちぃのがさ。

数週間乾燥させればBBQ用にぴったりの燃料になる。燃やそうぜ

 

そのあとは隣接する図書館へ忍び込み、国の金で良書を読んだ。大学図書館の蔵書の量と質、これは区の図書館とは比べ物にならない。やっぱり木を切るよりも本を買う方に金をかけた方が良いね。予算部グッジョブ。木は私たちで切るから心配しないで。

滞在中、やたらと人の目線を集めるな〜と思ってた。すれ違う人みんな私を見るし、なんなら二度見、三度見される。

悪い気はしない。やっぱり髪を切ったからかな〜と思った。みんなピキッとキマッた私のもみあげを見てるんだろう。

図書館を数歩出てから気がついたが、私のバックパックからノコギリがそのギラギラした刃を覗かせていた。そりゃ2度見るわ。

警備どうなってるんだ!刃渡40cmの刃物を持った不審な人間を図書館に入れるな。私に少しでも変な気があれば、館内の司書と学生を人質にとって立て籠りくらいできたんだぞ。

立て籠りという犯罪の良い点はほぼ間違いなくライブ放送されること。ニュースなどで、過去形で語られる犯罪とは一線を画す。やばい奴が"いた"ということと、今まさにこの瞬間やばい奴が”いる”ということ。視聴者に与えるエクスペリエンスが全然違う。(これは露出狂とかの感覚に近いかもしれない。)

それでいて人を殺さず投降したら刑も軽く済みそうなので、コスパが良すぎる。バランス調整した方がいい。

(これは冗談、ジョーク、笑わせるために意図的に話される「小話」や「笑い話」です。)

 

2021年5月1日 は?5月?