臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#286 傘がダサーいお年頃♡ 2021/04/18

雨の週末。札幌にしては珍しくしっかり降った。

傘を持ってなかったので、しっかり濡れた。

 

なにを隠そうこの私(わたくし)、傘が嫌いだ。

特に高校以降、傘を使った記憶が全くない。

高校時代に傘を使わないのは必然的というか当然のことだとは思う。夏は自転車、冬は徒歩だが雪しか降らないので傘をさすという選択肢がない。あったとしても、今をトキメク高校生が傘なんていうダサいことをやるだろうか。ずぶ濡れで学校にたどり着いて「雨やべ〜わ(笑)」と言いながら濡れた教科書をヒーターで炙るってのが高校生活のあるべき姿だろう。私も御多分に洩れず、雨を滴らせながら教室に入っていくのが最高にかっこいいという価値観のもと全力で高校生活を送った。(実際、かっこいいが。)

 

そのあと移り住んだバンクーバーでも私は傘を差さなかった。これは凄いことだ。バンクーバーには雨季があるので、半年間ずうううううっと雨が降り続く。6ヶ月、180日、1千万秒、雨の降らない瞬間はないと言っていい。万が一、晴れ予想の時は町内の防災無線が鳴って避難勧告が出るほどに雨が降る。それでも私は傘を差さなかった。読者諸賢は「どうせ中二病引きずってんだろ」と浅はかにも思われるだろうが、決してそんなことはない。私にはれっきとした「使わない理由」があった。

 

 

 

 

 

ダサい。

 

 

 

 

 

傘はホントにダサい。

これだけで十分な理由になる。

 

こんなこと5京回くらい言われてるだろうが、何度でも言おう。傘というテクノロジーはびっくりするくらい進歩がない。人類がこの地球(ホシ)に生を受けてはや うん百万年。石器を作り火を使い蒸気を操るようになった。インターネットなるものまで産み出し太古のヒトが想像もしなかった未来を生きている。そんな中、そ ん な な か、一ミリマイクロメートルの進化も見せず、遥か昔の「棒がついた円形の平面を頭の上にかざせば雨を防げるんじゃね?」というヒト亜科の思いつきをそのまま使い続けている、それが「傘」だ。2021年の人類が、まだ肩を濡らして歩いてると知ったら、ジャワ原人も北京原人もその低い腰を抜かして驚くだろう。

 

ドローンもマシンラーニングも5Gも、凄いのは分かったから、一旦全部ストップして、傘問題を先に解決してくれないかな。

早くあの珍妙な古代遺物を博物館送りにしてやってくれ。

2021年4月18日