臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#161 眼科へコンタクトレンズ検診に行くと物凄い営業に会う話 2020/12/14

冬来たね。

朝の7時くらいからどっさり降り始めて1時間でしっかり積もった。これ根雪になるんだろうか?まあ、そんなことはわかりっこないけど。どんなに雪国経験が長くても根雪になるかどうか予想する択一は絶対に当たらないらしいから。

 

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わたしは「これは根雪にならない。」と予想します。

 

カナダで買ったコンタクトレンズを使い尽くして実質的に視力を失ったので、聴覚と味覚を頼りに眼科へ行ってきた。眼科の近くの雪は甘いのでわりあい簡単。

(コンタクトって半年分くらい買うと物凄い量が届くので、こんなもの一生使い終わらないだろ、と思うのに、ちゃんとぴったり6ヶ月で使い終わるから不思議。)

眼科の待合室には、雑誌とこども向け漫画、それときな臭い政治本が置いてある。ひっどいラインアップだ。

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かいけつゾロリが一冊だけ置いてある。加点。

ただし『かいけつゾロリとまほうのへや』は二部作の下巻なので、上巻の『かいけつゾロリとなぞのまほうしょうじょ』を読まないと『まほうのへや』の良さは完全に理解できない。減点。

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この吹き出しとか天才。

 

病院って自分のフルネームと自分が何かしらの(例えば眼科系の)問題を抱えていることが不特定多数にバレるシステムになっていて、21世紀のこのご時世を見れば異様。「みんな同じような境遇だからいいでしょ。」みたいなユルッとした倫理観でヨシとされているが面白い。

4年くらい検診受けてなかった目玉に異常はなかった。あんなに目を擦ったりコンタクト2枚つけたり熱した火箸を突っ込んだりしてたのに、傷一つなかった。強靭すぎる。もうちょっとpush the limit。限界を探る必要がある。取り出して醤油で洗ったりしてみようかな。

コンタクトユーザーにはあるあるだと思うけど、眼科には病院にあるまじき商業イズムが流れていて、担当のスタッフ(視能訓練士というのか?)が高いコンタクトレンズを売ろうとバリバリ営業してくる。一歩踏み入れたが最後、病院おすすめのレンズを買わずには出てこれないような仕組みになっている。

私の対応をしてくれたのは30代くらいの男性で、めちゃめちゃ喋りが上手な人だった。違う業種のセールスでも活躍できそうだな、と説明を受けながら考えていた。左右に違う種類のレンズをお試しで入れた後に「どうですか?右と左で違いってありますか?」と聞かれる。

「いや、わからないですね。」

「右の方が少し楽な感じしませんか?」

「ん〜、まあ、そう、そうですかね〜」

「実はね、いま、右目に入ってるの、我々がおすすめしてる新作なんですけど。」

「はあ。」

「これね、こちらカタログをみてもらうとわかるんですけど、まあちょっとお値段は張るんですけど、やっぱりね、つけ心地にこだわってまして、このレンズの端がですね、まるーくなっててですね、長時間つけたときに違いが出るっていうか.....(中略).....(5分経過)......ていうわけなんですよ。やっぱりね、お客様スタイル良いですから、これぐらいのレンズがよくお似合いになるとおもいますよ!どうしますか?これにしますか?これにしますか?これにしますよね!?そうですよね?」

(もう死んでる私)「はい。それで、お願いします。」

ということでたっけ〜レンズ買ってやったわ!!!!!3万円もした!!!3万も出せば新しい眼球が買えるんじゃないか???レンズはあんなにちっちぇ〜のにね!!!グラム単価でいえばコカインより高い。やべーものを買わされた。

担当の人、今頃コミッションでうまい飯食ってるといいなあ!!!!この季節は白子の鍋とかうまいよ〜。

 

帰りにスーパーによったら高校時代の友達が働いていた。すでに綺麗に並んでいる飲料商品をわざわざ並び替えて仕事やってる風を装っていた。かちこいね。しばらく立ち話をしたけど何を話したか覚えてないな。「ぼかぁね、このスーパーで骨を埋めようと思ってるんだぁ。」みたいなことを言っていたような気がする。

2020年12月14日