日記#36 犬は演出でも殺さない方がいい 2020/08/10
今日はずっと犬のことを考えていた。僕だけでなく家族全員が。
うちのイヌちゃんの挙動がおかしい。
朝から餌を食べなくなっただけでなくて、じっとしているかと思うと、空虚に向かって吠えたり、何かに怯えているようにしている。昨日寝るまでは普通だったのにな。
風邪を引いたのか、怪我をしたのか、ボケ出したのか理由はわからない。この状況じゃ病院にもいけないし。
しかしその変わり様は普通に恐怖だ。もしかしたら、見えるはずでない何かが見えてるのかもしれない。
大体ホラー映画でも、最初に異常に気付くのは犬か子供と相場が決まっている。
犬が庭の一角を睨んでワンワン吠えてる時に「吠えないの!!いい子にしなさい!!」と犬を叱るやつ。
カーテンを指差す子供に「何もいないよ、大丈夫大丈夫。早く寝なさい。」と安心させるやつ。
これほど約束された死亡フラグがあるだろうか。犬と子供を信じない奴らは間違いなく、5分後に真っ二つになる。
パカーー (真っ二つになる音)
最近学んだ有益なことに、「ホラー映画の犬は基本死なないの法則」というのがある。
なぜなら犬を殺したらめちゃくちゃクレームが入るから。
同じ映画で、人の首がヒューーンと飛び、内臓がグチャーっと散乱し、手足がトントントンっとぶつ切りになるのは大丈夫なくせに。
それが演出と知っていても、犬によく似たお人形であっても、コンピュータグラフィックであっても、とにかく犬が死ぬことが許せないのが人なのだ。
もちろんその例外がジョン・ウィックである。
ジョン・ウィックを見たことない人に説明すると、愛犬を殺された元殺し屋がブチギレて、再就職する話だ。映画にしては珍しく犬が暴行され死ぬ演出がある(と言ってもそれほど残酷には描かれていない)
ジョンはその報復として1時間で84人殺す。とにかくありとあらゆる方法で殺しまくる。
それでも視聴後の感想は100%「イヌちゃんかわいそう(T . T)」なのだから面白い。いや84人の人間様が死んでおるのだが!!!???
(ちなみに物足りなかったのか二作目では128人を殺している)
実際には死んでいない映画中の4足の毛むくじゃらにこれだけ心を動かされるのってめっちゃ高度な感情じゃないかな?犬には到底理解できない感情だろう。
犬はジョン・ウィックを見ても何も思わないから。「人間ちゃん殺されちゃってかわいそう〜(T . T) クレームの電話入れよ」とは絶対ならない。犬はバカなので。
まあそんなことで今夜はうちのイヌちゃんの大復活を祈って寝る。
昨日に続いて映画の話してしまった。
おやすみ
2020年8月10日