臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

ひっそりと引っ越したという話

お久しぶりです。

当ブログは全国強制自宅待機措置実施中のコロンビア中部の一室からお届けします。液晶画面の見過ぎでコウモリレベルまで視力が低下したこと以外は特に変わりなく、代わり映えのない日々を生き永らえております。ところで、コウモリは目が見えない代わりに「超音波」という力を手にしたことをご存知でしょうか。我々もただ視力を失うだけでは納得がいきません。代わりに何かを進化させる必要があります。現実的なところで言うと、角にぶつけても痛くない強靭な小指、部屋のどこからでも届く電源コード、減らない銀行口座などでしょうか。

ちなみにコウモリは「かはほり」「蚊食鳥」などとも呼ばれ、夏の季語です。もちろん冬の間は冬眠していて(重言)、夏にだけ人の前に現れるというのがその理由です。しかし、コウモリから見れば人間という存在を確認できるのも、また夏だけであり、コウモリの方も「人間」を夏の季語として扱っている可能性があります。

 

 

子コウモリ-
先生!できました!!

『木枯らしも 届かぬ宙へ フライアウェイ 人の惨さを 紛らわすよう』

どうですか?

師コウモリ-
そもそも『人』は夏の季語で『木枯らし』という情景とマッチしません。冬に人間を見たことがありますか?ないでしょう。採点するに及びません。才能ナシです。

 

子コウモリ-

がビーーーン(´・c_・`)

 

なんて光景が目に浮かびますね〜(ほっこり)

 

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ということでコウモリをお題に「ツカミ」を考えてみました。将来営業マンになった時にスムーズに使いこなせるよう、今から声に出して練習しています。
と、僕の話ばかりになってしまいましたが、読者の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。大変な時期では、えーありますが、えー各市町村のですね、行政の、えー指示をですね、まずは、えーこれをより一層、遵守していただく、えーと、それとともにですね、まさに今、えー未曾有の国難をですね、えー私たちは、一丸となって立ち向かっていかなければならない、えーこのようにですね、わたくしもですね、強く認識しているところでありまして、回答は控えさせていただきます。

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いらすとやで今一番アツい!歩きながらお花見をする人のイラスト(マスクあり)

突然、一国の首相のような口調になってしまい大変申し訳ございません。長引く待機生活の影響でありましょうか?


以下余談ではございますが、わたくしひっそりと引っ越しました。3年と8ヶ月を過ごしたバンクーバーを発ち、新天地に選んだのは南米コロンビア。なぜか?と聞かれると、難しいですが、強いて言うならば季語のない国へ行きたかったから、でしょうか。「四季が豊かな国」ニッポンに生まれ育った僕は、春には春の、夏には夏の季語を使わなければいけないことにずっとストレスを感じていました。そして、少しずつではありますが、僕の心身を蝕んでゆきました。大きな決断を下したのは高校卒業の時。「四季のない国」すなわち「海外」への移住を決めたのです。が、現実はそううまく行きませんでした。バンクーバーへ到着して一年が経ったある日。僕は気づいてしまったのです。そう、この国には四季がある、と。大誤算でした。四季があるのは日本だけだと小さな頃からそう習って来たのに。その頃でしょう。さらなる移住計画を立てたのは。

2月26日、僕は愛する仕事と友人に別れを告げ、四季のない国コロンビアへやって来たのです。すでに1ヶ月が経とうとしていますが、全くのストレスフリー。発言する際、一句読む際に季語を気にする必要がなく、自由に生きられる。まさに季語からの解放。この自由は真の自由(Liverty)である。季語は他の季語と衝突することもなく、また我々の心に咲き乱れる桜、もしくは冷たい雹と干渉することもない。自分の能力と感性そして意思は季語に縛られることなく実現され、ここに自己は完結しうる。

 

以上。 

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コロンビアでやることメモ

・免許取る

・ちゃんとクラス出る

・ご飯を残さず食べる

・自己実現