日記#294 ノーベル賞を取れば文化勲章もついてくる 2021/04/26
昨日の日記に「最近麻雀がわかるようになってきた」などと書いたが、ポストした直後の試合で-7000くらいのボロ負けをした。何をわかった気になっていたんだろう。なーんにもわかってなかった。私の中のリトルソクラテスが大きな顔して煽ってくる。ごめんなさい。ごめんなさい!Συγγνώμη! Λυπάμαι. Παραδέχομαι ότι δεν ξέρω τίποτα.
わからないよ〜。何も。
髪を切ってきた。
相変わらず、なんの注文もしてないのに御曹司みたいな髪型にしてくれる。もしかしたら私がマジの御曹司であることを知ってのかも。所作から滲み出る良いとこの「「出」」。これは隠しようがない。
カットの後に顔剃り、耳掃除、マッサージまでやってくれるんだけど、これが本当に上手で毎回寝てしまう。すごい技術だ。人間国宝になった方がいいんじゃないか?私が手作りの賞状あげようかな。
突然ですが、人間国宝になってそうな人を予想するゲームします?
ん?します?
しましょうか。
ふざけなしのマジ予想です。
・手塚治虫
・高倉健
・王貞治
・川端康成
・すきやばし次郎
・相撲の行司の木村さん
・なでしこジャパン(澤穂希が代表で受賞)
・宮崎駿(もちろん辞退している)
・桂歌丸(死後に受賞)
かなり固い予想になった。あってるでしょ。
正解
0人
(でも桂米朝は人間国宝だったので歌丸はニアミス、部分点をくれてもいい。)
なんか国民栄誉賞とごっちゃになってた。
陶芸とか染織とか雅楽とか、そういう重要無形文化財の保持者のことを人間国宝というらしい。一覧を見ると見たことも聞いたこともない歌舞伎役者の爺さんや刀鍛冶の爺さんが並んでいる。こんなもの当たるわけがない。
つまるところアニメ映画でオスカー獲ろうと、片足でホームラン打とうと、はなから人間国宝にはなれないということだ。残念。狙えるのは紫綬褒章、文化勲章、国民栄誉賞あたり。文化勲章はノーベル賞を奪ったらほぼ自動的に貰えるらしいので狙い目かもしれない。来年あたり頑張ってみようかな。
一番欲しいノーベル賞あるある
→ノーベル物理学賞
ノーベル賞の5分野(私は経済学賞をノーベル賞とは認めない会代表をやらせてもらってます)の中で、最も一般人に理解されないであろう分野だから。化学賞や生理医学賞はすぐにテレビで「〇〇への応用が期待されます!」と言われるし、解説番組なんかも多い。一般人はそれを見て、ふむふむ素晴らしい研究だ、とわかった気になっている。私が受賞者だったらかなりイライラすると思う。私が生涯をかけてやってきた研究が夕方の短い特集で理解されてたまるか、と。
(平和賞や文学賞は結局「その時代に評価された」というだけでサイエンスの賞と比べて普遍性と絶対性が足りない。)
ノーベル賞レベルの物理学にテレビで放送できるほどの実益はない。もちろん長い目で見ればあるんだろうが、流石に15分の枠ではそれを一般向けに説明できない。だから世間は私の実績を理解できない。それがいい。「役に立たない研究などやめてしまえ!」←言われたい。「そんなこと研究してなんの意味があるんだ!」←言われたい。
今夜は受賞後の記者会見でそんな質問に何て答えるか、これを考えながら寝ます。
2021年4月26日