日記#194 男の酒と女の涙 2021/01/16
今日の一曲。
流行りのJポップでも聞いてやるかと思って有線を付けたらこの曲がかかっていた。面白い曲だ。川島英五が19の時に叔父の姿を見て書いた曲らしい。
”またひとつ女の方が 偉く思えてきた
またひとつ男のずるさが 見えてきた
俺は男 泣きとおすなんて出来ないよ”
昭和のフォークソングを熱して揮発性成分を分離させたらビーカーに溜まってそうな歌詞。(全ての昭和フォークは女の涙と男の酒に帰結する、という勝手なイメージがある。)
昭和なんて大昔のこと、あたしゃわからないよ、という気もするが、親戚の家に行けば、昭和の作詞家が見たような風景がそっくりそのまま残っていたりするので興味深い。田舎では30年もあった平成がまったく存在しなかったことになってるらしい。
先日買ったワイヤレスイヤフォンをしばらく使っている。ついに私も黒うどんを両耳から垂らして歩く人になったかと、心にグッとくるものがある。
これは購入前には考えなかったことだが、外出した時よりも室内で使う時に無線イヤフォンの無線性を享受してる気がする。机で作業中に少し動いて床から何か取ったり、ちょっと席を外す時に耳から伸びる線を気にしなくて良いのは素晴らしいことだと気付いた。
それにしても、充電しなくちゃ動かないのが割とめんどくさい。ご存知のように私はあまり几帳面でないので、こまめに充電するということができない。携帯ですら3日に一回くらいしか充電しないからな。そもそも21世紀という世界に向いてないのかもしれない。
そして充電が切れたら、ただの黒い重りになる点が無慈悲。
有線イヤフォンなら靴に通したり、人の首を締めたり、紐として多彩な使い道があるけど、無線は本当にどうしようもない。
充電の切れたイヤーピースは箸置きぐらいにしかならないな。ケースはカラスとかを狙って投げるのにちょうど良い大きさと重さではある。
意外と実用性あったわ。
(有線イヤフォンに充電なんてない。)
あなたは今までの人生のうち、何時間くらいこのスープに入ってるちいさいカニカマについて考えましたか?
私は20秒くらい考えました。
味も食感も何もない。ただの視覚情報としてカニカマ。非常に概念的。
蟹の概念を抜き出してできたカニカマの概念を抜き出してできたミニチュアカニカマ、ミニカマ。
法律に引っ掛からないよう、口が裂けても”何が”すっきりするのかは言わない、怪しい健康茶のCMに起用されたジャイアント馬場のイラストを描いた。
”目が良くなる”とは言わないブルーベリーサプリと、”膝が良くなる”とは言わないグルコサミンサプリ。そういうギリギリの商売をやってるテレビショッピングが私は好きです。創意工夫に満ち溢れている。
言いそうなのになあ、絶対に言わないんだよなあ。
2021年1月16日