臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#165 取り合えばタイフーン 2020/12/18

初めてハードのコンタクトレンズをつけて一日過ごしたら、目がガッシャガシャ。外した瞬間にスキー靴を脱いだ時と同じようなエクスタシーを覚えた。肉体を離脱した魂がどっかに飛んでって帰ってこない。見つけたら捕獲してください。

留学生4人連れて北海道神宮に行ってきた。「まあ黙って俺についてこいや。札幌の楽しいトコ見せちゃるけ。」みたいなキャラで行こうと思ってたのに、盛大に乗る電車を間違えてしまい威厳やプライド、ホームの利などが一瞬で崩れ去った。「うわ、み、みんな、ごめん、ごめんね。電車間違っちゃった。えっと、つ、次のえきで降り、降ります。ホントに、ごめん。わ、わざとじゃ、ないんだよ。」と泣きながら満員の地下鉄で土下座し許しを乞うた。顔と脇腹にマジのキックを数発入れられたあと許してもらえた。ありがてえ。この恩一生忘れやせんぜ。

 円山で降りて円山公園を20分ほど歩くと北海道神宮の本殿が見えてくる。境内で外国人がキャッキャやっても迷惑にならないくらいに人が少なくて、参拝日和だった。私は自分の曖昧な知識にかなり自信があるので、堂々と曖昧な手水と参拝の作法を彼らに教えた。みんな「納得いかねえなあ。」ていう顔をしながら聞いていた。

もちろんおみくじも引いた。おみくじは独特の文体で書いてあるので日本語初級者にはまだまだ難しい。当然プロ日本語話者である私が4人分のおみくじを全て翻訳することになった。おみくじって思ってるより情報量が多くて、ちっちゃい字で裏表ビッシリ書いてある。途中で、これは神社のありがたいお言葉でなく、もはや私の言葉なのでは?と思い始めた。

私に100円払ってくれ。

北海道神宮のそばには六花亭の出店みたいなのがあって、そこでマルセイバターサンドとキャラメルと最中と餅を買ってみんなで分け合って食べた。分け合えば足りる、取り合えばタイフーン。グォォォォォォォォォ

いろいろ食べたが結局マルセイバターサンドが一番美味しいね、という結論に落ち着いた。彼らの舌は信用できる。ちなみにバターサンドが好きじゃないという人からはLineの通知が来ないように設定してある。彼らのメッセージなど私の注意に値しない。

六花亭のお菓子で大満足したあとさらなる満足、充足、サティスファクションを味わうために大通りの回転寿司に行った。一皿くるごとに「なにこれー?」とか「変なのー!」とか叫んだり、寿司を落としたり、カジカ汁をこぼしたりと、最大限わちゃわちゃするので、寿司屋にあるまじきペースでゆっくり食事をした。そんなこんなしてる間に謎の力が働いて(全然食べてないのに)お腹がいっぱいになった。5人で腹いっぱい食べて4千円だった。やっっっっっっっっっす。カナダのレストランなら厨房スタッフにcheap-ass motherfuckersと罵られている。

いや、ホントに。やっすい客で申し訳ない。

そういえば写真を一枚も取らなかった。なんでだ?

 

仕事が長引いて帰ってきたら12時前だった。年末っぽくて好きだ。

そんなわけで1時過ぎた。寝ろ。

2020/12/18