臍(ほぞ)を狙え

Dame ramen y dime tonto.

日記#121 テキサスで凍え死んだり成田で唾液を出したりした話。 2020/10/03-04

こんばんは。

ついにこの日記を日の出国ニポンからお届けする日がやってまいりました。

 

 東回りに移動すると時差ぼけにならないというのが私の定説だが、今回ばかりは微妙だ。普段カナダから帰国すると少し早起きになるぐらいだけど、流石に地球の裏側からやってきたので東回りも西回りもない。

ということで現在深夜1時、月曜日から50時間くらいまともに寝ていませんが、おめめバッチバチです。だからいっぱい書いちゃおっかなあ。

 

そういえば、11月3日、溶けましたね。

これまで1日も欠かさず日記を書いてきたんですが、溶けちまったものはしょうがない。なんとなく11月2日長いな〜と思ってたら、いつの間にか4日になっていた。怖い。

 

思い出せるところから書いていこう。

 

2日の夜、私は生ぬるいマイアミにいたと思う。朝早くのフライトを逃したくなかったので一睡もせずに朝日を迎えた。

アメリカの国内線はほとんど普段通りに見えた。ダラス行きも満席御礼ソールドアウト。

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今まで気づかなかったけれど、このインフォメーションボードって普通にサムスンの液晶を縦置きしてるんだね。

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ダラスまでの飛行機は死ぬほど寒かった。高度1万メートルの外気そのまま取り込んでんじゃないの??ってぐらいの冷気が入り込んできて、乗客みんな毛布を頭からかぶってガクガク震えていた。私もタオルを持ってなかったらテキサス上空であえなく凍死してたかもしれん。

「テキサスで凍死」(あり得ないことの例え)

ダラスでの乗り換えは1時間しかなかったので少しバタバタしたが(実際にバタバタという音を立てながら長いロビーを駆け抜けたりした。)特に問題なく、スッカスカの機内へ滑り込めた。

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搭乗率は10%もないくらいだったかな。「どこでも好きなところに座っていいぞーー!!」みたいな感じで最高だった。ずっとこうであって欲しい。商業フライトですが非常に人道的なフライト。

どこでもいいというので、後ろの方の3席を陣取って端から端までぶちぬきでくつろがせてもらった。

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あまり知られていないが私は成人しているので、私の前の列に座っていた10 歳くらいの兄妹がスプライトを注文しているのを横目に、「ガキンチョどもよ、あと10年待つんだな」という顔をしてから、ビールをもらった。

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出発地のコロンビア時間でいえばまだ朝の10時半だが、天国行きはとうに諦めたので、こういうことをしてもいいのだ。

機内食は、筑前煮もどきとご飯、豚肉の甘辛煮、レタスのサラダ、謎漬物と枝豆。アメリカン航空なのに全然アメリカンじゃなくてびっくりした。そういえばJALの機内食もこんなんだった気がする。

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それに、おまけのようにパンと、チョコレート、シナモン・チュロスがついてくる。マジでどういう心境このパンを食えばいいんだろうな。米とパンを同じ皿に盛っていいわけがないし、筑前煮を食べた後にチョコを食べると何かしらの神に祟られそうな気がする。いや、祟られてくれ。こんなのサイコパスにしか為せぬ技だ。

私は一定以上の時間を置き、十分に神々にお許しを乞うてからシナモン・チュロスにかぶりついた。

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国際線を飛ぶ時に、別に出発地時刻でも到着地時刻でも夜じゃないのに突然暗くなって「黙って寝ろ」みたいな時間があったのち、しばらくしたら「おはようございます!」とかいって朝(概念)がやってくるの、大好きなんですよね。

おはよう、といえばそこは朝。

(なんか自由律俳句みたいだ。)

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成田の駐機場についてもすぐには降ろしてもらえず、乗り継ぎの人だけ最初に開放。到着の人は、乗り込んできた入管の人に「そこを動くな!!!」とすごまれしばらく椅子でじっとしていた。

10分後くらいに、みんなで降機。
通路にはパイプ椅子が並べてあって、これに座って順番を待つ。あんまり忙しい時間帯ではなかったようで、2回ぐらい座っただけ。

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コロちゃんテストの前に、まずは質問表書類の確認と口頭での健康状態のチェックがある。

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PCR検査じゃないのは本当に良。日本も数ヶ月前までは鼻で検査してたみたいなので、唾液検査を可能にした関係者全員に花束を贈りたい。まあ花束なんていらんだろうけど。

どうでもいいけど、成田空港の唾液採取(Collect Saliva)のブースの張り紙、correctのrrのところに二重線が引いてあって、collectにcorrectされてたのは、ここ5年間で一番笑った。日本のウェルカムジョーク、かなりレベルが高い。

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(検疫所のワードアート張り紙を見ると心が温かくなる。「わたし、帰ってきたな」という気持ちになる。未来永劫このスタイルでやってほしい。)

唾液検査では尿検査で使う試験管みたいなやつみたいなのを渡されて、3方が仕切られた個別のブースで唾液を出す。ブースには唾液が出るマッサージの仕方とかや梅干しとレモンの写真が飾ってある。

みんなで壁に向かって頑張って唾液を出そうとしているの、かなり面白い光景だけど、「no photo!!」ってこれでもかっていうくらい書いてあったので写真は取っていない。おもしろかったな〜。

唾液が一定量取れたらその試験管を提出して、下の階へ。
そこで質問表の最終チェックがされる。待機場所と交通手段の確保ができてるかどうか。「ホテルの領収書を見せろ!」とかは言われず口頭で確認されただけ。あっさり終わった。

ここでまたパイプ椅子に座らされて試験結果を待たされる。

40分くらい待ったら、自分の番号が呼ばれたので試験結果をもらいに行く。アメリカでかなり油断して手すりとかをペタペタ触ってたので、もしかしたら..と思ったが陰性だった。残念。(残念ではない。)

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この厚労省のQUARENTINEの紙、かっこいい。額縁に入れて家宝にしようかな。

そのあとは入国審査。私は善良な日本市民なのでここはなんの問題もなく通過。

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手荷物受取もとにかく到着便が5つくらいしかないのでスーパースムーズ。バカでかいスペースに数えるほどの手荷物ない。とっとと回収して税関も善良に通過した。

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結局出てくるまでに到着から2時間かかった。外は思っていたより寒くない。

その後叔母にピックアップしてもらって、千葉県内のホテルチェックイン。今に到るというわけだ。

そんなことを書いてたらだんだん眠くなってきたので寝ちゃおっかな。

なます。

ん?

ねます。

寝ます。

オヤスミナサイ

 

2020年10月4日