日記#120 マイアミ国際空港到着した 2020/11/02
こんばんは
アメリカはマイアミ、爽やかな浜辺の風と波の音に乗せて皆様に素敵な時間をお届けします。
嘘です。風も波もない無機質な空港のかったい椅子でお尻をすり減らしながら書いとります。
空港で一夜を過ごすの久しぶりだな。最後に空港で寝たのは3年前にLAに行った時だったと思う。LA在住の友達を尋ねて行ったのだが、その友達が突然帰国するという事件があり、一人残された宿無しの私はしょうがなくLAXの椅子で翌日朝のフライトを待っていた。途中、明らかにキマっている男に話しかけられ、それがなかなか面白かったので長時間話し込んだ。男が去ってから、「しまった!」と思い足元に置いていたバックパックを確認すると、、、、あった。普通に。絶対盗られと思ったんだけどな。
そんなことはマジでどうでもいい。
充電があと35%しかないけど電源が見つからないので、書けるところまで書きます。途中で力尽きたらそれまで。
「長距離フライトでもご飯が出ないらしい」という噂を聞きつけた母が、一生分くらいのサンドウィッチを持たせてくれました。これで荷物の半分くらい埋まってしまった。重い愛を感じている。
搭乗者しか空港に入れないので、両親とはドロップオフスペースみたいなところでお別れとなった。私は相変わらずお別れの挨拶がヘッタクソで、言いたいことの半分も言えなかったが、こんなこともあろうかと昨夜手紙を書いたので、それを読んでくれ!ということでなんとか形になった。母は泣いていた。私は生来の薄情者なので泣かなかったが、うまく笑顔が作れないぐらいには感情が揺さぶられた。
カリの国際空港は別にいつも通り。午後は出発が3便だけ(パナマとアメリカ)なのでかなり空いていて快適だった。ずっとこれぐらいの人間の密度でいいな。
チェックインは毎回恒例、同僚から上司から全員出てきて私にアメリカ入国資格があるかどうか侃々諤々の大議論を始まった。いいかげんESTAに見慣れてくれ。結局15分ぐらい待たされて「まあ、入れないかもしれないけど行くだけ行ってみなさい。」みたいなことを言われて通された。いや、入れるんだよな〜。ESTAっていうんですけど。
出国審査は特に何にも聞かれなかった。
当たり前だ。去るものに尋ねる質問などない。
お店もほとんど開いていた。手元のコロンビアペソを全部使ってしまおうと思って別に欲しくもないチョコレートを買った。2つあるので欲しい人は私まで。
アメリカン航空は横の星条旗とグレイの機体色が軍用機っぽくて興奮する。
フライト中ご飯が出ないというのは本当で、搭乗した時に水とクッキーとウェットティッシュの入った袋が希望者に渡される。これも配給みたいで軍隊味がありテンションが上がる。
フライトは普通。そりゃそうだ。事件やらがあってたまるか。
特になんの準備もしてこなかったのでやることもなく、機内誌を読みながら「札幌の位置だいぶズレてね?」とか思ったりした。
頭が逆さまについている人への配慮も行き届いている。
カリブ海へ出たあたりから暗くなってきた。
下は雲すら見えない漆黒、地平線にはうっすら青白く光って線香花火みたいなポテっとした夕陽が落ちてゆく。上を見るとこれでもかという量の星々がくっきり。「いっぱいありすぎると逆に風流じゃないよ〜」などと訳のわからない心配をしてしまう。
なにか見えますか?私にはなんにも見えません。
低スペカメラを許すな。
8時くらいにファーストストップ、マイアミ国際空港についた。
トランプが笑っとる。
入国審査は史上最高にシンプルだった。「どこから来たの?」て聞かれたので、「カリ」と言ったら通された。
パスポートコントロールで2音節しか喋らなかったの初めてかもしれない。こんなに簡単に入れていいのか?ちゃんと仕事しろ。
久しぶりの旅なので無邪気にテンションが上がって空港内のレストランに飛び込んだ。ビールとエビのケサディージャを注文した。高いけどまあアメリカだし、空港だし、ということで自分を納得させた。味はけっこう美味しかったと思う。エビもいっぱい入ってたし。
ちなみに米ドルを使う時にコロンビアペソにいちいち変換して考えるのは心臓に悪いので絶対にやめたほうがいい。まじで0がいくらあっても足りないので。これは生きる知恵です。
ちょっと外に出てみたけど、あんまり暑くないな。カリの方が暑いよ。
他のターミナルまではスカイトレインで移動できる。なかなかかっこいい。
次のフライトは明日朝7時のダラス行きなので、まだ9時間くらいある。まあ今日は寝ないでいようと思う。なんならこのクソでか空港を徒歩で一周してみようかな。明日の昼フライトで死んだように寝ていたいので。
以上。充電もあと8%しかないので、これぐらいで切り上げよう。調子に乗って2000字も書いちゃった。明日は日記書けないかもな。
それでは、マイアミはサウスビーチからお届けしました。みなさま、良い夜を。
2020年10月2日