日記#222 麦茶 2021/02/14
日記でも書くか、と思っていたら地震がきてテンション(原義)が上がってしまった。まだ心拍数上がったまま。震源近くはかなり揺れたらしい。
久しぶりだったな。大地に揺れる設定があること忘れがちだから。
地震って他の災害と比べても圧倒的に意味がわからない。私たちが普段暮らしてる、歩いたり座ったり寝たりしてるこの地面が、突然左右上下に揺れるって、そんなのあり??なしだろ、普通に考えて。
私たちが日常的に考えている世界の外側からぶん殴ってくる自然災害、それが地震なんですね。
めちゃめちゃにメタなことをしている。夢オチみたいなもん。だから評判も悪い。
長かったし余震も続いてたから、いやーな感じだ。朝までNetflixでシットコムをだらだら見ときたい、そんな気分。
ネットを見ていると、ものすごい量の「地震お役立ち情報」が流れてくる。水を溜めろ、金を引き出せ、ガスを閉めろ、ドアを開けろ、充電をしろ。
やることあり過ぎ。でも災害ってそういうことだよな。いくら日常の続きにあるものだと準備していても、やっぱりそんなわけないから。
なーんかな。地震だ〜、ワーワー、大丈夫かおい?!みたいなチャットログを一々追っていたら何を書きたかったのか忘れちゃった。
麦茶を飲んだ。だいぶ泡立っている。
昨日の朝日新聞に二宮金次郎特集があって、それを眺めていた。金次郎自身は銅像になることを望んでいなかったこと。戦前戦後、時の権力者に政治利用されてきたこと。時代とともに全国の学校から姿を消しつつあること。
本を読んでいることや薪を運んでいること、それよりも一歩前に踏み出していることを見て欲しい(要約)という最後の箇所が良かった。
私たちが見るべきは勤勉な貧しい農民の姿でなく、前へと送られる右足なんだ、と。学校に金次郎像が設置された理由は数多とあれど、この右足だけは金次郎の思いをよく表している。
良い記事だった。
あと、なんだ。なんか地震で全部忘れちゃった。
2021年2月13日